夏休みですね!乙女ゲームも発売ラッシュでありがたい限り!
今回はイラストとキャストが気になってました『シャレードマニアクス』をプレイしましたので感想を書きます!いいですねシャレマニ…人数多いのにほんとにキャストが豪華です!
序盤のあらすじ
異世界配信

近未来の世界では、情報局がすべての情報を管理し、情報局が検分したもの以外を利用することは違法とされています。
そんな中、若者たちの間では「異世界配信」の噂が持て囃されています。そこで配信されるドラマにキャストとして参加できると、何でも願いをかなえてもらえるらしいと。
しかしその配信を見たことがあるという人は周りにはおらず、また検分を通っていない違法配信であるとの話も。
二つの月

夏休み直前の終業式の日、先生からのありがた~い生活指導のお話の中、現在の日本の状況のお話も。
それによると、昔の地球には、月のほかにもう一つの衛星「モルペウス」があり、それを利用したある計画が進めば、現在の情報管理が革新的に進んでいたというもの。
その衛星は、まるで双子の月のように見えたといいますが、約30年前に衛星は事故のため破損し、現在衛星は月1つに戻ってしまっています。そのため情報管理も、その当時の計画の通りにはなっていない様子。
突如「アルカディア」へ

そんなこんなの情報がありつつ、主人公のヒヨリちゃんは明日からの夏休み旅行を楽しみにしています!
…というところで、なんか変なのにつかまって突如異世界「アルカディア」へ連れ去られてしまいます。
そしてディレクターを名乗る男(?)から、キャストとしてドラマに出演することを強制されてしまいます。
あやしい…見るからに怪しい……あの指の曲がり具合がとにかく怪しい…
ドラマに出演するとポイントがもらえるのですが、そのポイントを貯めないと元の世界には返してくれないとのこと。ほかに方法もなく、集められたほかの9人とともに共同生活をしながらのドラマ出演の日々が始まります。
裏切者は誰だ…

ディレクター曰く、この10人の中にディレクターの上役である「プロデューサー」…つまり、異世界配信側の人間が紛れ込んでいるとのこと。
そして、彼らはこの世界に月が二つ存在することにも気づきます。
この世界はいったい何なのか、この中にいる裏切者は誰なのか…疑心暗鬼になりながらも、どうにか元の世界へ帰る方法を模索しつつ、恋愛関係に発展したりしなかったりするサスペンスな要素もあるお話です!!
全く情報がないところからはじまるので、各登場人物の挙動や言動から目が離せません!もう何をしても言っても怪しく見えてしまいますw
誰が敵か考えながら進めるのも楽しいですし、豊かな個性の登場人物たちなので単純に読み進めているのも楽しいです!
ゲームシステム
攻略制限あり!
「裏切者が誰か」というのが重要な要素になっているゲームですが、制限がかかっていて、初めから真相にはたどり着けないようになっていそうです…これはありがたいですね!
いきなりラスボスにあたっちゃったら、あともう消化試合みたくなっちゃいますもんね←
その心配はなさそうです!制限がかかってるうちに、推理して誰がプロデューサーかあたりをつけておきたいところです。
愛キャッチ

今回のオトメイトさんゲームの愛キャッチは、好感度ではなくて攻略条件の選択肢を選んだ時…俗にいう「フラグが立った」時に現れるようです。
選択肢を選んだ時に、お花のようなふわふわっとしたエフェクトが発生します。いつもと愛キャッチの仕様が違うため、最初は愛キャッチだって気づきませんでしたw
ドラマパート

異世界配信として演じているシーンは、ドラマパートとして表示され、カウントダウンとともに始まり、「FINISH」の表示とともに終わります。
進行は通常のパートと変わりませんが、画面のデザインやカラーが変化し、左上にはバウンサーと呼ばれる監視コンピューターが「LIVE」と表示を出しながら飛んでいます。
…本編の内容とは全く関係ないのですが、ドラマはいくつか種類があって学園ものだったりれんあいものだったりするんですけど。
アクション物のドラマで出てくる用語の「RAAL」(アール・エー・エー・エル)というのがめちゃくちゃ言いづらそうだなーっと思いながら見てましたw
トロフィー

ゲームを進めていくと、トロフィーを獲得していきますが、トロフィーの名前が「文字一つ」です。
どうもすべて獲得した後に縦読みしていくと、文章になるっぽいですね…うーん、気になる!
『シャレードマニアクス』キャラクター別感想
明瀬キョウヤ(あかせ きょうや)
さわやか好青年。癖の強い登場人物の中で、まともそうな雰囲気を持つ稀有な存在。
ネタバレ感想を読む
この癖のある人たち…というか、癖しかない人たち(←)の中で、すごく輝いて見える常識人というか!割と普通というか、スタンダードなヒーロー像の熱血男子!な、ところにだいぶ心が洗われましたw
とはいえ、色々抱えてるのは明瀬くんも変わらないんですけどね。
その抱えてるものから逃げないで、受け止めて、一つ一つ進んで行こうっていうのは、なかなかできるものじゃないと思うんですよ。逃げたくなるし、認めたくないことも、世の中には多い。

それを他人に押し付けてしまうことを「傲慢な卑屈と言われた」と劇中で語られていましたけど…確かにね、強制しちゃったらよくないんですけど。そういう姿勢を見せていくとか、周りにも知らせていくスタイルって、見ている人からしたら勇気づけられるよなぁって思うんです。
実際にヒヨリちゃんだって、そういう明瀬くんを見て、触発されて心が成長していったところもあったと思いますし。同じところをぐるぐるしたり、前を向きたいのに逃げてしまう人たちがみると、その姿はまさしくヒーローなんですよね。まだ若くて経験も浅いからこその不器用さもありますけど、個人的には好感の持てるところでした。
こういうのって現実世界ではなかなか難しいですけど、だからこそヒーロータイプの男の子の攻略は、遊んでて楽しさも癒しも感じられますね。正統派ヒーローのシナリオを久しぶりに楽しめました♪
…でも一緒の部屋で寝ちゃって「何もしない」と宣言したのを後悔したとか他の人に普通に言っちゃうあたり、やっぱり彼も癖が強いのかもしれない…w
萬城トモセ(ばんじょう ともせ)
主人公の幼馴染で、片思いが通じない可哀想なボーイ。主人公ちゃんのこと好きすぎて束縛強めな感じも。
ネタバレ感想を読む1週目をプレイしたときに、この人苦手だなぁって思ったんです。ヒヨリちゃんのやることなすこと、すごい口出してくるじゃないですかw
ヒヨリちゃんに想いが伝わらなくてやきもきしてるのはわかるけど、なんだかなぁって思ってました。
…が、攻略した後。それも仕方がないと思うくらいヒヨリちゃんが酷かったんだと思い直しましたw

いやいやいやいや、鈍感とかのレベルじゃないよね!無意識に後回しにしちゃうとか、自己犠牲の「自己」の中にトモセくん入れちゃうとか、そのうえスポンサーじゃないかと疑うとか、トモセくんが不憫すぎてさすがに擁護できない…
明瀬くんのようなヒーローにはなれないけれど、一人のために頑張れるいい子なんですよね。ただ、認められないストレスで大暴走してしまっていただけで。そりゃ卑屈っぽくもなるし、何かと口出すようになりますわな。苦労してますね、トモセくん。
彼のいいところは、みんなのヒーローになれないことも、自分のできることも、自分のヒヨリちゃんへの気持ちもちゃんと把握しているところですよね。未熟だから、認められない状況をうまく処理できない青臭さがありますけど、状況が好転すればちゃんと処理できて、強みになっていくんじゃないかな。
プレイ前と後で、かなり印象の変わるキャラクターでした!
茅ヶ裂マモル(ちがさき まもる)
物腰やわらか系お兄さん。争いごとは嫌いそうな感じですが、頼れるところもあってかっこよいです!
ネタバレ感想を読む4人目ともなってくると、大体「あの人はあっち側かなぁ」「この人は味方っぽいなぁ」なんて言うのが分かってきて…茅ヶ裂くんもその例に漏れず、あっち側の人かなぁーなんて思いながらルートに入ったですよ。他の人のルートの立ち回りで、何となくわかりまして。
いえね、予想は当たってましたけどね。まさかそうきたかと!
なるほど、料理班から異動を願い出たのはこの伏線だったんですねぇ…何気ないエピソードの裏側が、こんなに重苦しい話だったとは…

一番つらい立場だったんじゃないかなぁと。どっちにもなれないのは、どこにも味方がいないってことでもあって。所属する場所がないって、相当苦しい思いをしてきたと思うんですよ。
なのに!なのにですよ、茅ヶ裂くんはいつでも穏やかで紳士で、不器用なところもありますけど、いつも優しくて…非行に走らず、性格も曲がらず、素直に成長して。それが彼を余計に苦しめたかもしれないですけど、その穏やかなまっすぐさが、彼の強みなんだなぁと思いました。
リアルにいたら捕まえといた方が良い物件ですよね←
正体としてはあっち側の人間だったわけですけど、あっちにもいろいろと事情があるんだなぁと思わされたルートでした。たぶんいろいろありますよね、もっと。
陀宰 メイ(だざい めい)
愛想は良くないけど、空気の読めるちゃんとした人。お名前が可愛いのを気にしてるっぽい。
ネタバレ感想を読む陀宰くんには大変申し訳ないのですが、正直普通オブ普通過ぎる上に、元気ヒーローキャラの明瀬くんが目立ってしまって、そもそもの印象が薄かったんです←
印象が薄いかわりに、悪人でもなさそうだなーって思ってて、むしろこれで悪人だったらちょっともう立ち直れないわとも思いつつ…結果として、やっぱり悪人じゃなくって良かったと心の底から思いましてw
自己犠牲の精神が、どうして彼をそうさせるのかはちょっとわからなかったんですけど、彼本来の人の良さがなせる業だったんでしょうか。

なんかさ、もうヒロインですよね、陀宰くんのほうが。
だってヒヨリちゃんは結構迷ったり悩んだり疑ったり自由な感じなんですけど、とことん自己犠牲を貫いて、一縷の望みにかけてるわけでしょ?きっとこれヒロイン逆ですよ、メイちゃんがヒロインだったんですよ!←
ただなー…結局「9人」で帰ってくるっていうのがな、まだまだ謎がありますね…誰だ黒幕は。
獲端ケイト(えばな けいと)
ツンツン眼鏡で、常に喧嘩腰な印象。ただしお料理スキルやお掃除スキルのせいで、ただのおかん。
ネタバレ感想を読む獲端くんルートは、獲端くんがどうこうよりヒヨリちゃんの方が印象に残りました。他の人のルートに比べて面白いんですよ!獲端くんとギャーギャー言い合うし、照れたり一人反省会したりとかテンションの乱高下があったり、獲端くんとだから見られるヒヨリちゃんの一面でしたよね。
それがいい意味で同世代感だったと思います。比較的ヒヨリちゃんが行動的になっていくというか、一人の人間として自立していく感じがありまして。

他の人のルートのヒヨリちゃんは、どこまでも守られる対象にしかならないんですよ。本人は頑張っていても、周りの人がすごすぎて結局流されざるを得ないところも多い。そのあたり、並走しているというか、同じ一人の人間として立ち回っている感覚が、獲端くんルートではありました。
心配されはするんですけどね、それはまぁ獲端お母さんだから仕方がない←
獲端くんも獲端くんで抱えてるものが多くて大変そうなんですけど、ヒヨリちゃんとぶつかることで認識できていって、二人とも成長していくのが微笑ましかったです♪
双巳リョウイチ(ふたみ りょういち)
貴重な20代お兄さん!落ち着いていて頼りになる感ナンバーワン。
ネタバレ感想を読む最初にクリアしましたー!いや、最初にクリアしちゃったというか…
本当ははじめにトモセくんをクリアしようとしたんです。あの束縛強めな感じがあんまり得意でなかったので←
それで掃除班ルートを選んでトモセを選んだ…はずが、なぜかいつの間にか双巳ルートに入ってまして^^;
しかもこれが!なんか!あっち側の人じゃないですか!!!w
初週でいきなりあっち側の人クリアすることになるとは思わず…いや、引きがよすぎるでしょうw

しかしこの人怖いんだ…共通パートでは常識人のかっこいい頼れるお兄さんだったのに……少しずつ化けの皮がはがれていくというか、真相に近づくにつれて見えてくる彼の本性がさ。なかなか狂気じみてるんですけど、その狂気じみてる関さんの演技がまた怖いんですよ!!
冷静さとか、幼稚さとか、頑なさとか、狡猾さとか…一つ一つをとると、あまり一緒にはならない性質のように見えるんですけど、全部持っている双巳さんのアンバランスさがね。本当に怖い。そしてそれが声からもわかるっていうのがほんと怖い。あれ、私ホラーゲームやってたんでしたっけ?って思っちゃうくらい。
エンディングはすっきりしなかったな~とも思うんですけど、たぶんこのゲームは大団円(あるのかな?)を見てこそな気がするので、今はあんまり気にしてないです。
せっかく最初にクリアしちゃったので、他ルートでどんな立ち回りをしているのかも気になります♪個別ルートはクリアしちゃいましたが、まだまだこのキャラクターは楽しめそうです!
凝部ソウタ(ぎょうぶ そうた)
アナログゲームが好きな飄々とした少年。軽口が多くてしょっちゅう獲端を煽っている印象。
ネタバレ感想を読む実は意外といい奴系男子でしたねw
立ち位置的な余裕があるのはあったんだと思うんですけど、通常運転が誤魔化しモードだったじゃないですか。物語の描かれ方的にはミスリードを誘う役割だったと思うんですけど、実際とても素敵なことだと思うんですよね。

いや、舐めプをしていいとかってわけじゃないし、空気は読めよと思うんですけどw
常に一歩引いた目線で物を考えるのって、戦略を考えるのに必要なことだし。メンタルの安定を図るためにも重要な要素だと思うんですよ。それを知ってか知らずか凝部くんはやってるんですよね。「僕」っていう誤魔化しモードと「俺」っていう本気モードを使い分けることで。
食えないところもあるんですけど、そういうところは見習いたいなーと思ったり。
あとね、そんな感じで気持ち的に余裕があるくせに、恋愛関係の話になるとうぶなところにギャー!ってなりますね!
「キスってこんな感じなんだぁ」とか言われた日にはもう……おばちゃん逆に恥ずかしいですw
廃寺タクミ(はいじ たくみ)
口数が少なくっていつもぼーっとしている。話し方も少々たどたどしい…?
ネタバレ感想を読む隔離ブロックが出てきた時点で、「あ。この人か」というのは予想ができましたけど、まさかそういう話になるとはつゆほどにも思わず…
ただ「悪」ではなくって、ほっとしました。バッドエンドの狂気に満ちた笑い方とかすごい怖かったですし、何十年も何百人という人を犠牲にしてきたことは許されることじゃないんですけど、それもこれもシステムがオフにされてたからですよね。
しかも自分で切ったわけでもないし、廃寺くんは廃寺くんで辛い気持ちを抱えていたわけだし。
そこのところ考えると切ない気持ちになるんですけど、でも誰も悪意を持ってやっていたわけではなかった(強いて言えばスポンサーはその気でやってたんでしょうけど、彼らも救いが欲しかったのだと思うと責められない)のは、プレイヤーとしては救いだったかなと。
もしこれで極悪人だった場合、どうやって感情を処理していいものかと思っていたので、本当に助かりましたw

ルート中は結構混乱しましたねぇ…彼をどうやって捉えたらいいのかわからない。
年下キャラではないのだろうというのは予測できても、そう振舞われるとそう見えるし。かといって急に年下キャラやめたりとか、素直になったりとか。はたまた狂気めいたりとか。いいように振り回されてしまいましたw思うつぼw
たぶん本来の性格は、ヒヨリちゃんと現実世界に戻ってからのものなんでしょうね。最初からあのモードでいてくれたら、癒されたのに!ww
射落ミズキ(いおち みずき)
ドラマ中は男性として出演するも、結局男性なのか女性なのか…本人もはぐらかすのでたちが悪いw
ネタバレ感想を読む性別不詳というのは、何かしらの伏線だと思ってたんですけど…
そうじゃなかった上に、最後まで男女どちらか明かさないっていうのは、乙女ゲームとしては非常に斬新だったのではないでしょうか!

ただ、本当に男女どちらか最後までわからなかっただけというだけで、あとはちゃんと人間関係だったり恋愛してたりでしたね。愛の前では性別なんて些細な問題なのかな…とか、ちょっと考えさせられもしました。
またなー、緒方さんがかっこいいんだもんなー、ずるいよなーw
ゴリゴリの漢!って感じの人よりは中世的な人の方が好きなので、見た目も声もぴったりタイプでした。目的のために手段を選ばないところもね。
しかもご勤務先があそこってことは、たぶんエリートさんなんでしょ?スペック高すぎですわw
大人の余裕を感じさせつつ、茶目っ気たっぷりでかわいいところもあって、決めるところは決める。学生キャラが多い中でこれはもうずるいといわずして何という…!
ここまでお読みいただいてありがとうございました!