宝塚版るろ剣がすごく良いから見てほしいという感想

 

 

実写映画や舞台の製作が盛んになって、原作ファンの方はいろいろと思うことがありますよね。

私も好きな作品が実写化されると見に行ったりしますが、良くも悪くも原作と違ってくるところがメディアミックスの面白いところなのかなぁと思ってます。

そんな中!これは本当に面白いのでおすすめしたいのが宝塚歌劇団の『浪漫活劇るろうに剣心』です。2016年に上演されたものが、映像化されています。

原作ファンが思わずニヤッとしてしまうシナリオで、オリジナル要素も強いのですが、内容に愛とこだわりが強く感じられるので、きっと面白く感じますよ!

 

 

あらすじ

拙者は、人が微笑んで生きる姿をみたいのだ――

明治の東京に現れた緋村剣心と名乗る流浪人。
弱きもののために逆刃刀を振るう彼こそは
幕末の動乱期に”人斬り抜刀斎”と恐れられた伝説の剣客だった。
動乱の時代を生き抜いた者たちの、
なおも終わらぬ戦いが幕を開ける――。

『浪漫活劇るろうに剣心』パッケージ裏面より引用

 

舞台は二部構成で、一部はほぼ原作をなぞる内容。二部はほとんどオリジナル展開です。

脚本の都合上「幕末~明治維新」の内容が一番最初に来るなど、内容の多少の前後はありますが、剣心の

・薫との出会いとニセ抜刀斎騒ぎ
・弥彦との出会い
・左之助との出会いと戦い

あたりまでは、だいたい原作通り進みます。齋藤一の登場は、実写映画版の一作目に近いでしょうか。

 

刃衛は出てこず、代わりに「加納惣三郎」という宝塚版のオリジナルキャラクターが出てきます。

 

この加納さんがまた素敵なキャラしてまして…

彼は元新選組隊士で、幕末の動乱の中フランスに渡り、明治になってから日本に戻って貿易商をしている御仁なんですが…国外に行った理由が「太夫を身受けするための金を辻斬り強盗して集めていたことが齋藤にバレ、粛清されそうになったから」という、割とどうしようもない人なんです 笑

 

オリジナルキャラクターって、原作ファンからするとかなり警戒するものだと思うんですけど、彼のこのクズっぷりは大変るろ剣らしくてハマってたと思うんです!小悪党が輝くのも、るろ剣のいいところですよね 笑

で、加納が武器商人として回転式機関砲(ガトリングガン)を輸入し、武田観柳の阿片と取引しようとすることで、物語が原作の観柳編と繋がっていきます。最終的にはオリジナル展開になりますが、薫を人質に剣心を抜刀斎に戻そうと画策するあたりは、加納が刃衛の役割を引き継いだかのようでもあり。でも刃衛のようなダークヒーローではない清々しいまでのクズだしで、話がしっかりまとまっていて見ごたえ十分でした!

 

舞台のタイトルの通り『浪漫活劇(アクションロマネスク)』なので、アクションシーンが多くて見ごたえありますし、剣心と薫の関係や、恵の登場により薫が焼きもちを焼いたりなど、恋愛にフォーカスする部分もたくさんあります。でもそれだけじゃない、しっかりと原作を考えて作られている脚本と歌は、原作ファンの人にもきっと面白く感じると思います!

 

登場人物の再現度

 

ここまでやります!?とびっくりしたのが登場人物なんですけど、剣心が唐突に過去を回想して十字傷の由来を語り始めるシーンがありまして。

 

そこで一瞬なんですけど、ちゃんと辰巳がいるんですよ。追憶編の 笑

 

いやぁそこまでやります?セリフないんですよ?あっさりした回想なので、剣心の巴と清里との関係も、剣心が歌でさらっと説明しただけですよ??ってぐらい本当に一瞬の登場なんです。

このこだわり方が、原作好きとしてはとても嬉しくてですね。細かいところまでちゃんと考えてくれてるんだな~っていうのに、作り手側の熱を感じます。

 

もちろん剣心も薫も、それ以外のキャラクターの再現度も非常に高いです!演技も見た目も、マンガからそのまま飛び出してきている感じでした。剣心のアニメ版の声優さんは、元宝塚の方だったそうですから、親和性が高いのも頷けますね。

ただ、いろいろな都合上すべて同じというわけにはいかないみたいでした。例えば…

 

・武田観柳がきれいでキラキラしてる

・燕ちゃんが弥彦と絡まない。元気にハキハキと接客してる

・齋藤一がよくしゃべる

・御庭番衆が黒装束の普通の忍者4人組になってる

・逆刃刀がラメでキラキラしてる

 

という感じでしょうか。齋藤のキャラが変わるのは、メディアミックスする上では仕方がない問題ですね。あのままじゃ使いづらいでしょうから。御庭番衆も仕方がないですよね、原作のは人間じゃできないですもん…逆刃刀も、宝塚仕様なんですね…笑

という感じで納得できますし、他のキャラがそのまますぎるので、それだけでも面白いですよ!

 

劇中歌

宝塚は歌劇ですからね、ミュージカルですからね!そりゃもう皆さん歌います。剣心も、斎藤も、蒼紫もご自分のテーマ曲みたいなのを歌います!踊ります!

この歌詞がまたちゃんと原作意識して作ったんだなぁというのがよくわかる良い歌詞ででして><

剣心が師匠に言われた「それでも不味いんなら それは自分自身の何かが 病んでる証拠だ」のエピソードを踏まえたものとか、そっから持ってきますかぁ~!?みたいに細かいところからも出てくるので、歌詞カードと原作コミックを見比べてみたくなっちゃいます。

 

そういう真面目なのがあるかと思えば、おもしろ枠の曲もあったり。

赤べこのテーマソング的なのは、勢いが良すぎてなんでだか楽しくなってきちゃいますし 笑

おもしろ枠の名曲は何といっても、やっぱり観柳の『これがガトリング砲』が一番素敵です!もはやガトリング砲の化身といっても過言ではない観柳先生、お歌のお上手さもさることながら、どんだけガトリング砲欲しかったんだよと 笑

観柳先生の輝く一瞬は、本当におすすめです!!

 

まとめ

…という感じで、ぜひ見ていただきたいために大雑把におすすめを書いてみました。ネタバレも書いてますけど、このぐらいの内容だったら見て楽しんでいただくのに差し支えない範囲だと思います。

今年はるろ剣の北海道編がついに連載開始かと思えば、残念な出来事があって連載休止になりました。

ファンとしては休止は大変悲しかったですが、ファンが待ち続ける限りきっと再開してくれるでしょう。

その時までテンションを維持すべく、原作を読んだりメディア化されたものをみて待っていたいと思います。連載再開ありがとうございます!宝塚版「るろ剣」、面白いのでDVDなどでぜひご覧になってみてください。